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  • ヴェルサイユ宮殿の奥深き魅力って?個人での行き方やツアー体験レポも紹介

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    Last updated 2023年12月25日
    ヴェルサイユ宮殿はパリにある豪華な宮殿。
    フランスの誇りともいえるこの宮殿は、世界中の旅行者たちを魅了し続けています。今回は、そんなヴェルサイユ宮殿の歴史や宮殿内の見どころ紹介、宮殿でのひとときを楽しむためのヒントをお届けします。

    目次

    • ヴェルサイユ宮殿ってどんなところ?
    • ヴェルサイユ宮殿の歴史
    • ヴェルサイユ宮殿への行き方
    • ヴェルサイユ宮殿のツアー
    • 正門(王の門)
    • 団体ツアーは優先入場
    • 王の正殿
    • 大回廊
    • 大理石の中庭
    • 庭園
    • フランスのオススメの記事をチェック

    ヴェルサイユ宮殿ってどんなところ?

    ヴェルサイユ宮殿は、建築技術と豪華な内装が見事に調和した当時のフランス王室の離宮。首都パリから南西約22kmに位置しています。
    主な見どころは建物内の各部屋と庭園。それぞれが特有の歴史的背景を持ち、宮殿全体が一つの巨大な芸術品となっています。
    ヴェルサイユ宮殿は、パリ観光の定番スポットとして、年間約600万人の観光客が訪れる人気の観光地です。

    ヴェルサイユ宮殿の歴史

    ヴェルサイユ宮殿は、フランス絶対王政の象徴として、また、ヨーロッパの貴族社会の隆盛を示すシンボルとして17世紀に建てられました。
    ルイ14世は王政の中心地をパリからヴェルサイユに移し、王室の威厳を示すべく宮殿の建設を決定しました。これが始まりであり、建設は約50年にわたりました。その歴史の中には栄華と挫折、芸術と政治の融合が見事に描かれています。
    その後フランス革命で、ヴェルサイユ宮殿は大きな被害を受けました。1789年10月5日、パリ市民がヴェルサイユ宮殿に攻め入り、ルイ16世とマリー・アントワネットを捕らえました。
    パリ市民は、ヴェルサイユ宮殿を「専制政治の象徴」と見なしており、宮殿に怒りをぶつけました。彼らは、宮殿の調度品や美術品を破壊し、宮殿の庭園を荒らしました。
    フランス革命後、ヴェルサイユ宮殿は国有化され、博物館として一般に公開されました。しかし、宮殿は、フランス革命の被害から完全に回復することはありませんでした。

    ヴェルサイユ宮殿への行き方

    パリ市内からヴェルサイユ宮殿への行き方は、いくつかあります。

    車で行く(レンタカー・ツアー参加)

    1番簡単な行き方はレンタカーやツアーに参加して直接宮殿の駐車場まで行くこと。車だと30〜45分で行けます。
    オススメのツアーはこちら。
    送迎もガイドもついてとってもお得。こちらのツアーに参加してレポを後半に載せているのでチェックしてみてくださいね。
    パリでレンタカーを借りることもできますが、ヴェルサイユ宮殿近くの駐車場は有料になるのでツアーの方が割安でしょう。1番近い駐車場は "Place d’Armes"です。

    電車で行く

    パリ市内からヴェルサイユ宮殿へ行く電車は、RER C線の「Versailles Rive Gauche」駅行きです。RER C線は、パリ市内を走る環状線の電車です。パリ市内から「Versailles Rive Gauche」駅までは、約55分です。「Versailles Rive Gauche」駅からヴェルサイユ宮殿までは、徒歩で約10分です。
    パリ市内の主要駅は、以下のとおりです。
    ガール サン ラザール(Gare Saint-Lazare)駅
    ガール ド レスト (Gare de l'Est)駅(パリ東駅)
    シャトレ・レ・アル(Châtelet - Les Halles)駅
    ガール ド リヨン(Gare de Lyon)駅
    電車の料金は、片道1.90ユーロです。

    ヴェルサイユ宮殿の住所

    Place d'Armes, 78000 Versailles, France
    Googleマップはこちら

    ヴェルサイユ宮殿のツアー

    ここからは筆者が参加したツアーの感想と各部屋の見どころを紹介します!
    筆者が参加したのは所要時間5時間の半日ツアーでした。

    ツアーの集合場所

    参加したツアーの集合場所はHôtel Pullman Paris Tour Eiffelの前。Paris City Visionというツアー会社の担当者がいるので、声をかけましょう。大体黒の上下に赤いネックストラップをされています。
    Hôtel Pullman Paris Tour Eiffel
    エッフェル塔が見えるこちらが集合場所。Googleマップはこち
    バスの中はこんな感じ。移動時間は約40分なのでトイレはありませんでした。
    パリ市内を離れて緑の多い「ヴェルサイユ」へ。

    正門(王の門)

    駐車場につきまず目に入るのが立派な正門。
    帰りのバスは行きと異なるので荷物は全て持って降りるように指示されました。
    正門である王の門は、金箔で覆われていて、豪華絢爛な装飾が施されています。しかし、フランス革命で破壊され、19世紀に再建されました。
    ヴェルサイユ宮殿の門は、単に建築的な美しさだけでなく、フランスの歴史や文化を物語る重要な存在なのです。
    ツアーガイドの方から10分後に集合するように言われたので、それまでは自由に写真撮影。
    正門の前で写真を撮るためには列が出きていた、人が写りこまない正門だけのショットはなかなか難しかったです。
    並ぶ時間がない方は、後ろの方を隠すように斜め正面からの1枚がオススメ。

    団体ツアーは優先入場

    ツアーの良いところヴェルサイユ宮殿へのアクセスが楽ちんになるだけでなく、待ち時間なく優先入場口から入れるところ。ツアー参加者はガイドさんからチケットをもらい、Bの入場口からセキュリティゲートを通って中に入ります。
    この時にオーディオガイドのための無線機を渡されるので、きちんとガイドさんの声が聞こえているかを確認しましょう。ほかのグループの無線信号を拾ってしまっていたら必ずガイドに言うように。

    王の正殿

    ツアーでまわったのは王の正殿内の部屋と庭園。
    ここからはツアーガイドの説明付きでまわった部屋を紹介します。
    ちなみに宮殿内はフラッシュや自撮り棒を使っての撮影はNGです!

    ヘラクレスの間

    入って1番最初に案内されたのが「ヘラクレスの間」。
    ルイ14世の狩猟の情熱を表現するために、狩猟とギリシャ神話の英雄ヘラクレスをテーマにした装飾が施されていました。
    壁にはヴェロネーゼ作の「パリサイ人シモン家の食事」(1576年)、天井にはフランソワ・ルモワンヌ作の「ヘラクレスの神格化」を観ることができます。

    豊饒の間

    ヘラクレスの間の隣にある「豊饒の間」にはかつてルイ14世の貴重な所蔵品が置かれていました。ウアスが描いた天井画にも注目。
    とにかく全てがキラキラしていてとっても贅沢!

    ヴィーナスの間

    広間の名前の由来は天井楕円部に描かれたウアス作の「神々と強大国を従わせるヴィーナス」から。夜会の前の軽食をとる場所として使われていたそうです。
    だまし絵手法を使った全身像や、窓のように見える絵画にも注目!

    ディアナの間

    ルイ14世がビリアードルームとして使っていた部屋。装飾はディアナ女神に関するもので揃えられています。

    マルスの間

    マルスとはローマ神話における戦と農耕の神。衛兵の間として使われていたこちらの部屋は軍事的な装飾が目立ちます。後には音楽会を開く場所となりました。豪華なシャンデリアに注目!

    メルクリウスの間

    当時はルイ14世の寝室だったこの部屋。次に紹介するアポロンの部屋と並び宮殿の中で1番贅を感じさせる部屋になっています。

    アポロンの間

    部屋全体の「赤」色が印象的なこの部屋は、ルイ14世の玉座の間でした。太陽神アポロンが天井画に描かれていますが、このアポロンの顔はルイ14世に似ているらしい。
    ルイ14世とルイ16世の肖像画が飾られているのでそちらもチェック。当時のファッションセンスを感じさせる足元のヒールもおしゃれ。

    大回廊

    「戦争の間」「鏡の回廊」「平和の間」は回廊として一体化されている建築傑作。それぞれの見どころを紹介します!

    鏡の回廊

    私が1番感動したのがこの鏡の回廊でした。とにかくそのスケールは圧巻!
    鏡やガラス工作などフランス製の美しいものを並べ、ヨーロッパ各国からの要人をもてなしフランス製品の輸入を交渉していたそうです。もはや鏡の回廊やヴェルサイユ宮殿の内装はいまで言うショールームの役割もあったみたいですね!
    鏡の回廊では10分ほどゆっくり撮影する時間があったので良かったです。
    最近では「エミリー、パリへ行く」の撮影にも使われていました。

    「戦争の間」と「平和の間」

    実際には「戦争の間」→「鏡の回廊」→「平和の間」の順番でまわるので紹介の順番が前後しますが、「戦争の間」と「平和の間」はそれぞれの装飾が対照的なのでまとめて紹介します。
    戦争の間は天井画も装飾も甲冑や武器など、戦いを感じさせるものばかり。
    戦争の間
    それに比べると鏡の回廊を抜けた後にある「平和の間」は天使や楽器など安定を象徴するものが描かれていました。戦争を平和に繋ぐ、という意味が込められていたそうです。
    平和の間
    最後に「貴人の間」や「王妃の寝室」などの部屋を通りガイドツアーは終了です。
    貴人の間
    王妃の寝室
    「大会食の控えの間」にあるマリー=アントワネットと3人の子どもたちの絵画は必ずチェック。王太子が指を指す空のゆりかごは、小さくして亡くなったソフィー王女を示すものだとされています。
    ツアーによるガイドは宮殿の建物の中で終了!庭園への入場チケットを受け取りここからは自由行動になります。
    と言っても、帰りのバスの集合時間まで約1時間しかなく、1番駐車場に近い庭園の出口からも歩いて15分ほどかかるので、自由時間は効率良く動くのがポイント!

    大理石の中庭

    庭園に行く前に大理石の中庭をチェック!ガイドツアー解散直後にあるスペースなので見逃すことはないはず。
    相当身分が高くないと来賓としてヴェルサイユ宮殿に入ることができなかった当時も、この大理石の上を歩くことが許されたのは王室のみだったのだとか。そんな貴重なスポットで写真を撮るようにガイドの方に薦められたので、人が少ないタイミングで何枚か撮影することができました。
    宮殿の出口付近(大理石の中庭に出る手前)にはギフトショップやトイレもあります!
    宮殿のツアー中はトイレがないので、ここが最初のトイレ休憩。庭園も広いのでトイレはここで行っておくと良いでしょう。
    ギフトショップは駐車場に行く途中の出口近くにもありますが、あまり時間がないかもしれません。目ぼしいものがあれば、先に宮殿の中のショップで買っておくのがベスト。
    駐車場付近のギフトショップ

    庭園

    庭園へはGARDENS ENTRANCEの方へ。
    とっても広いので、遠くに行きすぎて帰りの集合時間に遅れないようにだけ要注意!
    1番奥まで行くと、戻るのに45分以上かかるそうです。
    アプリをダウンロードすれば常に地図を確認できるのでオススメです。
    あとは立派な庭園を散策して楽しみましょう!
    庭園を効率良くまわるための有料の周遊バスもありました!
    出口は入り口の近く。FINAL EXITの方へ向かいましょう。
    いかがでしたか?
    今回筆者が参加した半日ツアーは移動で往復約2時間、現地で約3時間。現地でも結構タイトなスケジュールなのでゆっくり休憩する時間などはありませんでした。
    最後の方には喉が結構渇いていたので、水を持っていくと良いと思います!
    あまり建築物に興味がない方にもヴェルサイユ宮殿はオススメ。美術館のように絵画や骨董品の展示も楽しめます。

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