ベトナム料理の名物15選！フォーからコムタムまで紹介

Ayaka

Last updated 2025年1月20日

ベトナム料理には、地域ごとに特色のある多くの料理があります。

中でもフォーやバイン・ミーは世界中で親しまれていますが、それ以外にも、ブン・ボー・フエやカオ・ルーなどの料理も忘れずにチェックしたいところです。ベトナムの食文化や各料理の魅力を深掘りしていきましょう！

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人気のベトナム料理

ヘルシーなうえに日本人の舌に合う味付けで、昨今人気を集めているベトナム料理。

この記事では、人気のベトナム料理をピックアップして詳しく解説していきます！

フォー

ベトナムを代表する国民食の一つがフォー。平打ちの米粉麺を使った温かい麺料理で、鶏肉や牛肉などさまざまな種類があります。

優しい味わいの澄んだスープと、パクチーなどの香草をトッピングして食べるのが特徴。

さらっと食べられる点と自分好みの味にアレンジできる点が筆者のおすすめポイントです。

バイン・ミー

フランスパンに肉や野菜などの具材を挟んだサンドイッチ。

ベトナムの朝食や軽食の定番で、レバーパテやハム、パクチー、なますなどがよく使われます。

外はサクサク、中はふんわりの本格フランスパンが、食感にアクセントを加えてくれますよ。

コムタム

「砕けたお米」を意味するワンプレートのご飯料理。まさにベトナムのソウルフードと言っても過言ではないでしょう。

甘いタレにつけこんだ豚肉の炭火焼きと卵焼きがご飯に添えられて盛り付けられるのが定番です。コムタムが特によく食べられている南部のホーチミンには有名店も多いので、要チェック！

ブン・ボー・フエ

ベトナム中部にあるダナンからほど近い、世界遺産があるフエ地方発祥の牛肉麺。

丸くてつるっとした米麺「ブン」とすっぱ辛い風味のスープが特徴です。優しい味のフォーよりもパンチのある味が好きな方にオススメ！

カオ・ルー

世界遺産の街であるホイアン名物がカオ・ルー（Cao Lau）。太くてコシのある麺に豚肉やエビ、香草などの野菜、揚げせんべいなどを乗せた麺料理で、日本のうどんに似ているため日本人の舌にもよく合います。

交易の町ホイアンならではの東西の文化が混ざりあったユニークな味わいはクセになること間違いなし。

バインチャンヌオン

バインチャンヌオンは、焼いたライスペーパーにネギ油や卵、ひき肉などを乗せて焼いたストリートフード。ベトナム風ピザとも言える料理で、スナック感覚で気軽に食べられるのがおすすめポイント。

ダラットやホーチミンを中心に、特に若者たちから人気を集めていますよ。

ミークアン

ホイアンやダナンがあるクアンナム地方発祥の麺料理。

ミークアンの特徴は何と言っても、ピーナッツオイルやウコンで色付けされた鮮やかな黄色のスープ。この酸味の効いた濃厚なスープは、きしめんのような平打ちの米麺に絡んでクセになる味わいです。

トッピングのレパートリーが多いのも嬉しいポイント。エビや鶏肉、鴨肉や豚肉、店によってはカエルの足も選べるんです！ぜひクアンナム地方を訪れた際にはチャレンジしてみてはいかが。

バインセオ

ベトナム料理の中でも特に人気が高いバインセオ。ベトナム風お好み焼きともいえる料理で、米粉とココナッツミルクで作られた生地を薄く焼き、そのなかにエビや豚肉、もやしなどが包まれて提供されます。

鉄板で焼く音（ベトナム語でセオ）が名づけられた、パリッとした食感が特徴。ヌクチャム（魚醤ベースのタレ）につけて食べれば香ばしい香りが口いっぱいに広がりますよ。

ブン・チャー

ハノイ名物の、つけ麺のような料理です。炭火で焼いた豚肉や肉団子とブン（米麺）を、甘酸っぱいタレにつけて（ベトナム語でチャー＝つける）食べるのが一般的。

麺をタレにつける時にハーブなどの香草や野菜を一緒に運べば、さらにヘルシーでさっぱりした味わいが楽しめます。

おこわ（ソイ）

お米を用いた料理が多いベトナム料理の中でも、もち米（ソイ）を使ったおこわ料理も筆者のオススメの料理の一つ。

ベトナムでは朝食の定番として親しまれていて、腹持ちが良くもちもちとした触感が楽しめるのが特徴です。

さまざまなおこわ料理がありますが、その中でもダイナミックに鶏肉が乗ったソイ・ガー（Xôi gà）や、5色の天然由来の色で着色された色鮮やかなソイ・ングー・サック（Xôi ngũ sắc）などが人気です。

バインベオ

フエの宮廷料理として昔から人々に愛される、米粉を使った蒸し餅料理がバインベオ。

米粉とタピオカ粉を水で溶いた生地を蒸したものに、甘辛いヌクチャムをかけて食べるのが一般的です。

プルプルとした食感と、乾燥エビや揚げた豚の皮などカリカリしたトッピングがアクセントを加えてくれますよ。

ブンリュウ

丸くてつるっとした米麺「ブン」を使った麵料理。ベトナム北部発祥で、ハノイの名物料理の一つとして知られています。

トマトベースの酸味がきいたスープに、新鮮なカニの身から作ったすり身がトッピングされているのが一般的。カニの旨味やエビペーストの風味が複雑に絡み合い、絶妙な味わいが楽しめます。

ゴイ・クオン

ゴイ・クオンは、いわゆるベトナム風生春巻きのこと。

ライスペーパーでさまざまな具材を巻いた料理で、砕いたピーナッツ入りの魚醤ソースにつけて食べるのが一般的です。

ベトナム全土で広く食べられていて、特に南部でよく見られます。

バインカン

うどんのような太い麺を使った麺料理がバインカン（Bánh Canh）。

米粉やタピオカ粉などを混ぜて作られた太麺がベースで、地域ごとに異なるスープやトッピングの具材が楽しめる豊富な種類が特徴です。

筆者のオススメは、日本人の舌にも合う「バインカイン・クア（Bánh canh cua）」。もちもちとした食感の麺とカニの出汁が効いたスープが絡み合い、箸が止まらなくなること間違いなし！

フー・ティエウ・ナム・ヴァン

カンボジアの定番麺料理「クイティウ（Kuy teav）」が伝わったとされるフー・ティエウ。

さまざまな味付けがありますが、定番のフー・ティエウ・ナム・ヴァンは牛骨などからとったスープと細い米麺、そして骨付き豚肉やエビ、レバーなどがトッピングされています。

朝食の定番でもあり、おなかが満たされながらももたれない食後の軽さが筆者の好きな点でもあります。

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ベトナム料理に使われる食材

ベトナム料理の基本ともいえる食材に注目して紹介していきます。

豊富な野菜とハーブの種類

さまざまなベトナム料理に共通して言えるのは、さまざまな野菜やハーブなどの香草を自分が欲しいだけトッピングできること。野菜やハーブなしにベトナム料理は語れません。

もやしや青菜などを追加すると、ヘルシーになるだけではなく味に変化もつくので、まさに一石二鳥！

そしてパクチーやミント、レモングラスやバジルなどの多種多様なハーブは料理の風味を豊かにし、食欲をそそります。

スパイスと味付けのポイント

さまざまなスパイスや調味料を組み合わせて、複雑で奥深い味わいを生み出しているのもベトナム料理の特徴の一つ。甘味、酸味、塩味、辛味の絶妙なバランスが、独特のエスニックな風味を際立たせているんです。

唐辛子や生姜、八角などの豊富な種類のスパイスと、ヌクチャム（魚醤）やエビペーストなどの調味料を組み合わせて、料理のスープやソースを作ります。

地方ごとで味付けに特徴があるのも面白い点！ぜひ訪れた地域ならではの味を楽しんで。

米粉の重要性と活用法

ベトナムは米の生産が盛ん。そのなかでも米粉はベトナム料理において非常に重要な食材と言えます。米粉はさまざまな料理に活用され、ヘルシーかつ独特の食感や風味を生み出しているのです。

例えば麺のフォー、ブン、バインカン、フーティウなど、どれもベースは米粉ながらそれぞれ麺の太さや形状が異なり、種類に応じた調理方法や料理もそれぞれ。

またバインセオ、バインチャンヌオン、ゴイクオンなど、米粉やライスペーパーを薄く焼いたり蒸したりして作った皮もベトナム料理で大活躍する食材です。

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ベトナム料理の地域別特徴

南北に長い国土を持つベトナムの気候や文化の影響もあり、ベトナム料理は地域ごとにそれぞれ異なる特徴があります。

北部、南部、中部の料理の違い

ハノイなどが位置する北部には四季があり比較的涼しいため、温かいスープや煮込み料理が多く、味付けは比較的塩辛くあっさりとしているのが大きな特徴。

また中国に隣接しているため、古くから食文化、特に炒め物や麺料理にも大きく影響を受けているといえるでしょう。

またホーチミンなどがある南部は、比較的甘い味付けの料理が多いのが特徴。またタイやカンボジアと国境を接しており、隣国の食文化の影響を受けた料理も多く見られます。

ホイアン料理の魅力

ホイアンに代表される中部は、まさに気候も食文化も多様！貿易港として栄えた歴史を持ち、独自の食文化が育まれた背景も大きいです。

フエ王朝時代の宮廷料理に代表される繊細な味付けや、東西の食文化が混ざった料理など、全体的に日本人の口に合う味付けの料理が多いのも人気の理由の一つ。

特に「ホイアン三大名物」と呼ばれるカオラウ、ホワイトローズ、揚げワンタンは現地でぜひトライしてみてくださいね！

現地の特色あるメニュー

このようにベトナム料理は地域によって特色が異なり、それぞれの地域でしか味わえない独特のメニューが多く存在します。

同じ料理であっても地域が変われば調理方法やトッピングの具材が異なり、全く違う料理のように感じさせてくれます。

訪れる地域ならではのローカルフードを思いっきり堪能しましょう。

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