新しい旅行のあり方って?
2020年という新たな時代を迎え、旅行のトレンドも10年前と比べると、大きく変わってきています。世界に目を向けてみると、色んな旅の仕方があることに気付かされるはず。誰もが訪れるような観光スポットをあえて避けてみたり、2ヶ国以上を一度に訪れたり。今までとは違った、新しい旅行体験ができるかもしれません。
今回は、旅行好きなら知っておきたい、2020年の最新旅行トレンドを紹介します!
1. スロートラベル
旅に疲れたことありませんか?観光地にキャパシティ以上の観光客が押し寄せることの影響もあり、近年はスロートラベルが注目されるようになりました。
スロートラベルは、時間に縛られないのが特徴。旅程をがっつり詰め込むのではなく、自分のペースでゆったりとした旅を楽しみます。「せっかく旅行に来たからには、なるべく多くの観光地を見なければならない」というプレッシャーから解放されるはず。
また、ゆっくりと自分のペースで旅することは、お金や時間、労力の浪費を抑えることもできます。無理のない範囲でその土地の文化や伝統に触れるだけでも、十分に満足のいく旅になるでしょう。
2. 鉄道の旅
列車や電車での移動もまた同様に、注目を浴びています。
鉄道は世界中どこでも利用できるわけではありませんが、ヨーロッパや北米で特に人気が高まっています。車窓から綺麗な景色が見れる、割安でオトクに旅ができるなど、鉄道の旅ならではの魅力がたくさん。
特にヨーロッパの美しい街並みを車窓から眺めながらの旅は、最高の思い出になるはずです。
3. 自分と向き合う旅
いまや多くの旅行者にとって、観光名所を訪れることだけが目的ではありません。今後はより、自分に影響を与えてくれるような経験を求める人が増えていくでしょう。
海外でのボランティアプログラムに参加したり、地域社会と交流したりできるような、より「現地に密着した」 旅を検討してみたり。アートやヨガなどに挑戦するのもいいでしょう。
「旅を通して自分と向き合い成長する」ことは、多くの人にとって、旅に求めるものの一つとなりつつあります。
4. 体験型の宿泊施設
2020年以降、ユニークな体験型の宿泊施設がさらに増えていくでしょう。いわゆる「インスタ映え」の影響によるものです。
インスラグラムにあがったユニークな宿泊体験は、それ自体が口コミとなり、さらに多くの旅行者を呼びます。素晴らしい眺め、ユニークな建築、そして寝室から直接アクセスできる温泉など。泊まるだけで貴重な体験を経験できる場は、これからますます人気が高まるでしょう。
5. あえて観光地を避ける旅行
多くの旅行者が大都市ではなく、ほかの旅先を考え始めています。たとえば、日本を旅する訪日外国人は、電車や新幹線で行ける長野や神戸のような、都会から外れた地域を訪れ始めています。
あえて観光地を避けるこのトレンドは、地域社会の経済に良い影響を与えるだけではありません。旅行者にとっても、財布に優しく、文化的な学びがある旅になるでしょう。
6. ペットとの旅行
特に若い世代の旅行者にとって、ペットを連れた旅行がトレンドとなっています。
Booking.comによると、世界のペット所有者の42%は、ペットを連れて行けるかどうかで旅行先を選んでいるそうです。また、49%はペットに優しい宿泊施設に滞在するために、もっとお金を払ってもいいと考えているのだとか。
今後は、さらにペット向けのサービスが増えることが予想されます。ペットに優しいベッドルームだけでなく、ペット用スパやペット専用フードメニューもでてくるかもしれません。
7. アプリがアシストしてくれる旅
テクノロジーの発達によって利便性が高まり、私たちの生活は大きく変わってきました。旅行もそのうちの一つです。便利になった反面、旅行者はスマートフォンやアプリをますます頼りにしていくでしょう。
フライトや宿泊の予約から、旅先での体験の検索・予約など、旅行をサポートするアプリは、旅行者にとって欠かせない一部となっています。
8. カントリーカップリング
旅行とは贅沢なもの。せっかくなら、その時間を最大限に活用できるのが一番ですよね。
最近、カントリーカップリング(Country Coupling)と言う言葉があります。
カントリーカップリングとは、基本的に一つの国だけではなく、二つ(以上)の国を旅行することを意味します。一般的に、地理的に近い国を組み合わせることになるでしょう。
もし少し余裕があれば、全く異なる文化の国を一度に経験してみるのも楽しいです。筆者も旅の前半をヨーロッパ、後半は中東と旅をしたことがありますが、文化や考え方の大きな違いを楽しめました。
9. ワーケーション
出張と聞くと「疲れる」というイメージを持つ方も多いでしょう。でも、旅行も一緒に楽しめるとしたら?
出張を延長すること自体は新しいトレンドではないものの、より多くのミレニアル世代が、ワーケーションと言う新しいのコンセプトを受け入れ始めています。ワーケーションとは、「ワーク(work)」と「バケーション(Vacation)」の二語を組み合わせた言葉です。
従業員がリモートで仕事をすることを許可する企業が増えたこともあり、仕事とレジャーを組み合わせる出張者も増えていくでしょう。