スイストラベルパス完全ガイド｜よくある50の質問をまとめてみた

Last updated 2025年8月26日

Is the Swiss Travel Pass Worth It - Glacier Express

Credit: myswitzerland

スイス旅行を計画する際に必ずといっていいほど迷うのが、「移動手段はどうするか」というポイント。世界的に有名な鉄道網と、アルプスの絶景を誇るスイスでは、移動方法次第で旅の快適さや効率が大きく変わります。

その中でも多くの旅行者が選ぶのが スイス・トラベルパス（Swiss Travel Pass）。全国の鉄道・バス・船がほぼ乗り放題になるほか、一部の山岳交通やロープウェイが無料、さらに500以上の美術館・博物館が入場無料になるなど、観光と移動の両方でメリットが大きい人気パスです。

しかし実際には、「本当にお得なの？」「半額カードとどちらが良い？」「どこまで使えるの？」といった疑問や誤解も多く存在します。

そこで本記事では、実際にスイス・トラベルパスを使った旅行者の体験談や口コミをもとに、よくある質問とその答えを50項目にわたって徹底解説します。これを読めば、あなたのスイス旅行に最適なパス選びの参考になるはずです。

スイストラベルパスの割引情報をチェック

スイスハーフフェアカードの割引情報をチェック

Q1: スイス・トラベルパスとは何ですか？

A1: スイス・トラベルパスは、外国人旅行者向けの乗り放題パスです。スイス国内の大部分の鉄道（SBBを含む）、バス、船が利用でき、都市部のトラムやバスも対象。さらに一部の山岳交通は無料、その他は割引が適用されます。また、500以上の博物館が無料になり、観光・移動の両面で非常に便利。切符を毎回購入する必要がなく、時間と手間を大きく節約できます。

Q2: 主なメリットは？

A2:

鉄道・バス・船の広範囲なネットワークが乗り放題
90以上の都市で公共交通が利用可能（トラム・バスも含む）
500以上の博物館が無料
山岳交通が無料または割引（最大50％引き）
毎回切符を買わなくて良い手軽さ

特に「乗るたびに券売機やアプリで購入するストレスがない」という点を、多くの旅行者が評価しています。

Q3: 有効期間は？

A3: 3・4・6・8・15日の連続利用タイプの「スイストラベルパス」と 1か月のうち連続しない3・4・6・8・15日から自由に利用日を選べる「スイストラベルパス・フレックス」があります。

Q4: 他に選択肢はありますか？

A4: はい。スイスの交通パスは複数あり、代表的なのは：

スイス・ハーフフェアカード（120CHF）：全交通が半額（都度購入必要）
地域パス（例：ユングフラウ地域パス）
セーバーデイパス（事前購入で格安）

旅行スタイルによって、必ずしもトラベルパスが最適とは限りません。

Q5: すべての交通が含まれますか？

A5: ほとんど含まれますが例外あり。国鉄（SBB）や都市交通、湖の船などは対象ですが、すべての山岳鉄道・ケーブルカーまではカバーしていません。旅行前に対象範囲を確認するのがおすすめです。

Q6: 無料になる山岳交通は？

A6: 代表的なのは：

リギ山（Rigi）
スタンサーホルン（Stanserhorn）
ストース（Stoos）

特にルツェルン周辺の観光に強い味方です。

Q7: 割引だけの山岳交通は？

A7: 代表的なものは以下の通り。

ユングフラウヨッホ鉄道：25％割引
ゴルナーグラート鉄道（ツェルマット）：50％割引
ピラトゥス登山鉄道（ルツェルン）：50％割引

いずれも通常料金が高額（片道100CHF以上のことも）なので、割引効果は大きいです。

Q8: いつも一番安いですか？

A8: 必ずしも最安ではありません。

長距離鉄道を多用する → トラベルパスがお得
山岳鉄道中心 → 半額カードが有利
都市滞在中心 → 通常切符や1日券の方が安い

例：ツェルマット滞在で山岳鉄道を多用する場合は、半額カードの方が節約になります。

Q9: 座席予約は含まれますか？

A9: 含まれません。普通列車は予約不要ですが、人気の観光列車は予約が必須で別料金です。

Q10: 予約必須の列車は？

A10:

氷河特急（Glacier Express）
ベルニナ特急（Bernina Express）
ゴールデンパス・エクスプレス

これらは満席になることも多いため、早めの予約が必須です。

Q11: 景観列車の予約方法は？

A11: 各列車の公式サイトで希望日時・区間を入力し座席の予約を行えます。予約確認書やQRコードはメールで届きます。

Q12: 子どもも利用できますか？

A12: はい、対象のスイストラベルシステムのパス（スイストラベルパス、スイストラベルパスフレックス、スイストランスファーチケット、スイスハーフフェアカード）を所持している親のどちらか一人と同一行程で一緒に旅行する6～16歳未満の子供が無料になります。有効期間は1ヶ月です。購入時に対象のパスいずれかを購入する際に申請をすると使用できます。6歳未満は元々無料です。

Q13: 有効期間の数え方は？

A13: 24時間単位ではなく、カレンダー日です。例：夕方6時に使い始めても、その日が1日分消費されます。

Q14: スイス在住者も購入できますか？

A14: できません。外国人旅行者専用です。

Q15: クラスは選べますか？

A15: 1等と2等があります。

1等：座席が広く静か、窓も大きい
2等：十分快適で多くの旅行者に選ばれる

Q16: フレックスタイプとの違いは？

A16: 「フレックス」は1か月間の中で好きな日を選んで利用可能。連続移動がない旅にはこちらが便利です。

Q17: どこで買えますか？

A17:

スイス公式サイト
日本の旅行代理店
Klookなどのオンライン旅行サイト

パスは売り切れないため、事前購入がおすすめです。

Q18: 博物館は無料になりますか？

A18: はい。500以上の博物館が無料に。例：ベルンのバレンベルク野外博物館、ルツェルン交通博物館など。

Q19: SBBモバイルアプリとは？

A19: スイス国鉄公式アプリ。

時刻検索
乗り換え時間の確認
ホーム番号の表示
車両タイプ（食堂車、静寂車両など）

旅行中の必須アプリです。

Q20: アプリにパスを登録できますか？

A20: 現状、直接の連携は不可。アプリで検索しつつ、パスはQRコードを別途提示する形です。

Q21: スイス・トラベルパスはスマホで使えますか？

A21: はい。オンラインで購入すると、QRコード付きのEチケットがメールで届きます。これをスマホに保存して提示すればOK。印刷して紙で持ち歩くことも可能です。

連続利用タイプ：購入時に有効期間が決まっているので、そのまま使えます。
フレックスタイプ：専用サイトにアクセスして利用日を指定すると、その日のQRコードが表示されます。

Q22: インターネット環境は必要ですか？

A22: はい。

時刻検索や乗換案内 → SBBモバイルアプリ利用に必須
QRコード表示 → オフライン保存も可能ですが、更新や予約確認にオンラインが便利

旅行者の多くは「海外SIM」や「ポケットWiFi」を利用しています。スイスは山岳地帯でも比較的通信が安定していますが、確実に準備しておきましょう。

Q23: スイス・ハーフフェアカード（HFC）との違いは？

A23:

ハーフフェアカード（HFC）：120CHFで1か月有効。すべての鉄道・バス・船・都市交通・山岳鉄道が50％割引。ただし都度切符購入が必要。
スイス・トラベルパス（STP）：一定期間は乗り放題。500以上の博物館無料。山岳鉄道は割引（50％ or 25％）。

大きな違い：STPは「切符購入不要の便利さ」、HFCは「安さと自由度」。

Q24: 山岳鉄道が中心の旅ではどちらが有利？

A24: ハーフフェアカードの方が有利な場合が多いです。例：ユングフラウヨッホ鉄道（片道100CHF超）はSTPで25％割引＝約75CHF、HFCなら50％割引＝約50CHF。ツェルマット周辺のゴルナーグラート鉄道やマッターホルン・グレイシャー・パラダイスもHFCで半額になります。

Q25: 料金はいくらですか？

A25: 目安は以下の通り（2等車・最新調査時点）：

STP連続利用：3日＝244CHF〜
STPフレックス：3日＝279CHF〜
HFC：120CHF（1か月）

※料金は変動するため、必ず最新情報を確認しましょう。

Q26: 公式価格より安く買えますか？

A26: 基本的に価格は統一されていますが、Klookや日本の旅行代理店ではキャンペーン割引やクーポン（例：PayPay割引、サマーセール）が適用されることもあります。「ベストプライス保証」を掲げるサイトなら、他で安く見つけた場合に差額返金してくれることも。

Q27: ユース割引はありますか？

A27: はい。25歳未満は約30％割引で購入可能です。学生や若者旅行には特におすすめ。

Q28: 旅行計画はどのくらい重要？

A28: とても重要です。

移動が多い → STP
山岳鉄道が多い → HFC
都市滞在中心 → 1日券や通常切符

具体的な行程を立てずに購入すると「思ったより使わなかった」という声もあるので、最低限のプランニングは必須です。

Q29: 一番の便利さは何ですか？

A29: 切符を買わずにそのまま乗れること。特に「言葉の壁を気にせず、改札をスムーズに通過できる」ことを便利だと感じる旅行者が多いです。

Q30: 景色を楽しむならどちらの座席がおすすめ？

A30: 絶景を楽しみたいなら座席位置も重要です。

ジュネーブ → ツェルマット（フィスプ経由）：レマン湖を楽しむなら右側
フィスプ → ツェルマット：アルプスの渓谷を眺めるなら左側

Q31: 2等車の設備は？

A31: 旅行者の口コミでは「2等でも十分快適」との声多数。大きな窓から景色を楽しめます。

トイレは各車両間に設置
食堂車がない列車もあるので、サンドイッチなどを事前に購入しておくと安心

Q32: 1等と2等の違いは？

A32:

1等：座席が広く静か、車内も空いている傾向。景観列車では窓も大きい。
2等：コスト重視派に人気。混雑することもあるが、快適さは十分。

Q33: 半額カード利用時の切符購入は難しい？

A33: 駅スタッフ（黄色ベスト着用）に手伝ってもらえることが多いです。券売機で「目的地」「片道/往復」「クラス」「人数」を選び、半額カード割引を適用。慣れれば数分で購入できます。

Q34: 乗り換えは複雑ですか？

A34: スイスの乗換は非常に効率的。例：ツェルマット行きのフィスプ乗換は隣のホームに移動するだけ。SBBアプリでホーム番号も確認でき、初めてでも迷いにくいです。

Q35: 8月のツェルマットの気候は？

A35: 標高が高いため涼しく、半袖で快適に過ごせる日もあります。ただし日差しは強烈なので帽子や日焼け止めは必須。

Q36: ツェルマット駅からマッターホルンは見える？

A36: 晴れていれば、駅のホームからマッターホルンの頂を望めます。初めて訪れる人は感動するスポットです。

Q37: ツェルマットの宿泊費は？

A37: 人気観光地のため高額。例：マッターホルンビューのホテル＝1泊約46,000円（260ポンド相当）。節約派は駅から少し離れたホテルやゲストハウスを利用することが多いです。

Q38: 登山者向けサービスはありますか？

A38: 山岳リゾート地ならではのサービスも。例：ホテルに無料貸出のハイキング用バックパックが備え付けられていることもあります。

Q39: 食事の値段は？

A39: 外食は高額。そのため「スーパーでパンやチーズを買ってピクニックする」という旅行者も多いです。

Q40: ツェルマットでの買い物は？

A40: 駅近くにモンベル公式ショップがあり、ツェルマット限定デザインのアウトドアグッズが人気。登山好きにはお土産にもおすすめです。

Q41: どうすればパスを最大限お得に使えますか？

A41: 行程全体の交通費を試算し、比較することが大切です。

長距離列車＋都市交通＋博物館巡り → トラベルパスがお得
山岳鉄道が多い → 半額カードの方が節約になることも

旅行者の中には「エクセルで移動計画を作って合計金額を試算した」という人も多く、事前の計算がポイントです。

Q42: 専門家に相談した方が良いですか？

A42: はい。旅行会社やスイス観光局に相談すれば、行程に合った最適なパスを提案してくれることもあります。特に「家族旅行」「高齢者同行」などの場合、専門家のアドバイスが役立ちます。

Q43: 「ベストプライス保証」とは何ですか？

A43: 一部のオンライン販売サイト（例：Klookなど）が実施。購入後に同じ条件で安い価格を見つけた場合、差額を返金してくれる制度です。安心して購入できるメリットがあります。

Q44: SBBアプリの「タッチ時刻表」とは？

A44: 直感的に使える機能で、画面上の地図から出発地と目的地をタッチで選択可能。入力の手間を省けるほか、よく使う駅を登録しておけばワンタップで検索できるため、旅行中に重宝します。

Q45: アプリで列車の設備もわかりますか？

A45: はい。SBBアプリでは、

食堂車の有無
ファミリーゾーン（子連れ向け）
静寂ゾーン（静かに過ごしたい方向け）
自転車の持ち込み可否
座席予約可能区間

などの情報を確認できます。快適に移動するための参考になります。

Q46: 割引クーポンはありますか？

A46: はい。特定の販売サイトでは、期間限定クーポンや決済方法割引（例：夏のセール、PayPay割引）が出ることがあります。タイミング次第で公式価格より安く買える場合も。

Q47: QRコードでの利用は簡単ですか？

A47: とても簡単です。駅や車内で検札の際にスマホ画面を見せるだけ。一部の駅では改札ゲートにコードをかざす仕組みもあり、日本のICカード感覚で利用できます。

Q48: 移動しない日がある場合はどうすれば良い？

A48: その場合はスイス・トラベルパス・フレックスがおすすめ。1か月のうち移動日だけ有効にできるため、連泊して観光だけの日がある場合に無駄がありません。

Q49: いつ購入するのが良い？

A49: パス自体は売り切れないので直前購入でも問題ありませんが、観光列車の座席予約は早い者勝ちです。特に氷河特急やベルニナ特急は満席になることもあるため、パスと一緒に早めに予約しておくのが安心です。

Q50: 実際に使った人の感想は？

A50: 多くの旅行者が「とにかく便利で、ストレスが減った」と評価しています。

毎回切符を買わなくて良い安心感
博物館巡りや船旅が無料で楽しめたお得感
山岳鉄道の割引で大幅に節約できた体験

一方で「移動が少なかったので元は取れなかった」という声もあるため、事前に自分の旅スタイルを確認して選ぶのが大切です。

まとめ｜スイス・トラベルパスは「旅の仕方次第」で最強の味方に！

スイス・トラベルパスは、鉄道・バス・船がほぼ乗り放題になり、博物館や山岳鉄道でも大きな特典がある非常に便利なパスです。

移動が多く、観光列車や都市観光を組み合わせる → スイス・トラベルパスがお得
山岳鉄道を重点的に回る → ハーフフェアカードの方が節約になる場合あり

自分の旅行スタイルに合わせて選べば、スイスの旅をより快適に、そしてお得に楽しめます。

チューリッヒインターラーケンスイス