鹿港民俗文物館の入場券

鹿港民俗文物館｜百年の時を旅する文化の宝庫

古色蒼然とした鹿港の町を訪れるなら、百年の歴史と文化を伝えるランドマーク、鹿港民俗文物館は外せません。

元は台湾五大家族の一つである辜氏家族の旧居で、建築は大正時代の洋館混合様式を採用し、6年の歳月をかけて竣工しました。1919年に完成した当時は、地元で最初の西洋式洋館であり、西洋古典建築様式を融合させた台湾建築史上でも非常に重要な建物で、地元の人々からは「大和大厝」と呼ばれています。台湾の歴史においても非常に重要な意味を持つ代表的な古い民家です。

1973年、辜氏家族は「社会から得たものは社会に還元する」という精神に基づき、財団法人鹿港民俗文物館を設立し、祖先の家を台湾の生活の記憶を保存する文化博物館へと転換させました。館内には、清代から民国初期にかけての食、衣、住、交通、宗教的習慣、祭りの文化を網羅する6,000点以上の貴重な文化財が所蔵されています。結婚式の道具、生活家具から信仰儀式まで、一つ一つが台湾の百年にわたる社会の姿と生活美学を物語っています。